ヨルカフェ/バー ナラ コンテンポラリー の日記
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ペニーレイン
2011.02.09
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ペニーレイン
いつも頭の中で夢を見ている。
古きよき時代として古いポラロイド写真のように色あせた色彩で描かれている60年代後半から70年代前半。
ビートルズ
ウッドストック
ロックンロール
ヒッピー
カウンターカルチャー
ビートニック
ベトナム
アポロ
ハッシシ LSD
終わった時代。
入り口があって、出口があった。
僕たちは映画、音楽、小説を通して体験する世界。色彩に満ちた情景が描かれている。
謳歌した人たちがいて、急激な流れに振り回された多くの不幸な若者もいる。
嘘っぱちも偽者もいっぱいる。だけど、それぞれに信念がある。
いずれの人々も「世界は確かに動いている」という実感があるように描かれている。
そんな情景の、その流れの中にいたいわけじゃない。ただうねりを実感したいだけなのだ。
乗るか反発するか傍観するかはその時々決めればいい。
僕がものごころついたときにはバブってる人なんて周りにいなかった。
不景気、氷河期と大人が言い続ける時代の中で、僕らももう大人になってしまった。
20代も終わりに差し掛かってきて、良い時代なんてひとつも無かったことに気づかされる。それは大人に背負わされた十字架みたいなものだ。
「不景気だから」といういいわけは、僕たちの年代にはただの机上のものでしかありえない。だって、好景気を体験してないんだから。
ただ耐えろと言い聞かされてきた僕たちが、次の世代に教えてあげられることってなんだろう?
いつか振り返ったときに、この時代はどのように映るのだろう?
カルチャーは育まれていくものだ。
与えられたものをただコピーすることではない。
右に倣ってばかりじゃいかん と 昔を描いた作品を見たり聞いたりしてると、そう思う。
うむ。
もっといろんな方向へぐちゃっといろんなものが飛び交う中にいたいと思う。