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ヨルカフェ/バー ナラ コンテンポラリー の日記

法政大学のシンポジウムに行ってきたレポート

2011.11.12

2011/10/28  地域文化の創造と市民のキャリアデザイン法政大学キャリアデザイン学部 連続シンポジウム 12回ー集い、学び、創り、発信する文化施設を中心にーhttp://www.hosei.ac.jp/careerdesign/news/shosai/news_3153.html
というシンポジウムに行ってきたので、ちょっとしたレポートを書いてみた。

プログラム金沢21世紀美術館 館長 秋元雄史 「人と美術をつなぐ~金沢21世紀美術館の活動~」座・高円寺 支配人 桑谷哲男「座・高円寺は地域に対してなにができるのか」鯛車復活プロジェクトディレクター 土田真清「地域の誇りと心豊かな暮らし~新潟・鯛車復活プロジェクト~」法政大学キャリアデザイン学部教授 金山喜昭 「地域博物館と市民活動~野田市郷土博物館の改革と評価~」法政大学キャリアデザイン学部の考え方:キャリア= 生活 働くこと 教育を一つのこととして捉える本日のテーマ:文化施設が地域の人々にどのような影響をあたえるか。
@@@@@レポート「コミュニティのフックとして地域文化、施設、アートがある」
現代の日本社会の課題として、「コミュニティ」というキーワードをよく聞く。自己主張できない、コミュニティ能力がないなど日本人特有の美徳感覚からくるものもあり、一概に否定できないが、こういった問題を解決することで、結果的に多くの問題を解決することにつながるという考え方があると思われる。
そういった背景からくる必要性として、昨今の「コミュニティ」というキーワードにつながるのだと思う。さらに、「コミュニティ」を形成する際に、これもよく聞くのは「アート」である。
その中でも、現代アートと若い世代の感覚はフィットしやすい。という話が金沢21世紀美術館館長の秋元氏から出ていたのは非常に興味深い。確かに、パブリックアートでも昔ながらのブロンズ像のようなものよりも、コンセプチュアルな現代アートの注目度は高い。例えば、一時期問題視されていたグラフティも、パリやアメリカを皮切りに市民権を得てきていて、パブリックアートとして認められてきている。極端に言えば落書きもアートなのである。
プライベートな空間であっても、これだけ多様な生活スタイルを選択できる現代の先進国型社会に一番マッチしやすいのは20世紀後期以降のコンテンポラリーアートであろうと思う。和室であろうと、バロックであろうと意外に合ってしまうのである。
金沢21世紀美術館で実際に行われたプロジェクトの概要とは、プロジェクト進行すること自体をテーマとして、アーティストもスタッフも地域住民も一緒に創造的な活動をする。場の主役は作品ではなく、積極的に参加している人々。作品はあくまでもメディウム、糊のような役割をしている。現代アートと若い世代を組み合わせてプロジェクトをつくりあげることによって、いわゆる「社会に適合できない」等の若者の活動支援をするという目的もある。創造的な発想させるため、できる限り子供に「教えない」ように参加者にもお願いしているそうだ。
これは、本来美術館がやることではない。なぜなら美術館の役割とは 保管、展示、研究 だからである。学芸とは別のセクションとして教育を設立したそうだが、その辺りに新たな美術館の価値を創りだす意欲が伺え、結果的に世界から高い評価を得る要因となっているのだろうと思う。
登壇者個別の事例は割愛するが、共通する事項を幾つか挙げさせていただく。地域の文化資源を通して、子供だけではなく、広い世代の教育を意識する。80年代は大きな箱物を造ったが、結局重要なのは中身だということ。地域性市民性によってアプローチの方法が違う。世代交代も意識してプロジェクトを組まなければいけない。地域文化をプログラムに取り入れることにより、地域住民へのアプローチとアイデンティティの形成、文化継承を推進することができる。外から来た人、外国人(地域文化に馴染みのない層)に対してもわかりやすく文化を発信することを意識することで、グローバルな関係性を築く可能性を持つことができる。。市民に社会の中で役割を持たせることが、市民の幸福感、やる気につながる。プロジェクトの注目度を上げられるか、巻き込めるかというところが成否の分かれ道になる。

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